「個人」の時代が囁かれるなか、ベンチャー企業を中心に副業解禁の流れが推進されています。
リモートワークやフレックス制度など、近年広がっている働き方改革の一貫です。
気づけばあなたも「副業を始めた」「リモートワークを始めた」という言葉を頻繁に口にする様子を見聞きするようになったのではないでしょうか?
副業という働き方は、我々に何をもたらすのでしょうか?
今回は、副業が我々にもたらすメリット・デメリットについて考えます。
「副業」という働き方
そもそも、副業やリモートワークのような働き方が推進されている、あるいは容認されつつある背景には、どのようなメッセージが隠されているのか?
ちょっとここで考えてみましょう。
副業推進の裏には、年金制度の受給年齢引き上げ(従来年金制度の崩壊)や企業の終身雇用制度の崩壊があるのではないでしょうか。
これは、政府からの
「もう年金は払えない。働く環境はできる限り整えてあげるから働いてくれ」
というメッセージであり、企業からの
「いつなにがあるかわからない時代に、終身雇用は約束できない。だから副業して会社がどうなっても生きていける力をつけてくれ」
というメッセージともとれるのではないかと思います。
もちろん、副業という働きかたには
「効率的にスキルアップができる」といった点や
「副業で培ったスキル・知識を本業でも存分に発揮してほしい」
といったような側面があることは事実です。
ただ、全ての企業がそうではないこと、もしかしたらあなたの会社にはすでに危ないのかもしれません。
自身の組織がどのような財務状況にあるのか、経営状況はどうなのか、知っておくべきでしょう。
組織から見えているあなたは何者か
前述のような状況のなか、あなたはどうでしょうか?
「大企業に勤めているけれど、入社以来全く成績を残せていない」
「時代を象徴するような有名ベンチャー企業に勤めているけどこれといって結果は出ていない」
もちろん仕事やプロジェクト、メンバーとのミスマッチは起こりうることですが、そのような状況で副業を開始し、さらに本業が疎かになったとしましょう。
少なくとも本業で成果を上げられる可能性はさらに低くなることでしょう。
副業で大当たりして自身の天職が見つかった、あるいは副業のおかげで急に本業も成果が出るようになった、という場合も考えられるため、一概には否定できませんが、まずは目の前の仕事にフォーカスして、どうしたら成果が上がるのかを考えるべきだと思います。
最後に
重要なのは「今」です。
あなたは過去に大きな成果を上げた方かもしれません。
ですが、それはもすでに昔取った杵柄になっている可能性があります。
あなたは今何ができますか?どのような影響力を持っていますか?
働き方改革という時代の流れの到来は「自分自身と向き合うチャンス」かもしれません。