「会社の人間関係も煩わしいし、誰ともやり取りせずに働きたい」
「いちいち人に指図されるのが気にくわないから、フリーランスになりたい」
会社で働くうえでは、チームのメンバーや上司と常に密接にコミュニケーションを取りながら仕事を推進していくのが基本です。
どのような職種/役職に就いたとしても、何らかの機会には必ず社内の人間と協業して仕事を進めて行く場面が訪れます。
しかし、コミュニケーションが苦手な方や、そもそもあまり人と接することが好きではないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は、一人でもできる仕事の特徴やメリット・デメリットについてご紹介していきます。
「一人でできる仕事」は存在しない
まず、結論からお伝えすると
「一人でできる仕事」など存在しないと考えてください。
「働く=価値を提供する」という方程式が成り立つうえで、関係者は必ずしも社内のメンバーではありません。
「一人でできる仕事」と呼ばれる仕事も顧客がいるから成り立つのです。
正しくは「一人できる仕事=他人との対面コミュニケーションが(ほとんど)必要でない仕事」と捉えましょう。
以下では、上記の定義に沿って一人でできる仕事の特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
一人でできる仕事の特徴
一人でできる仕事とは一体どのような仕事を指すのでしょうか?
例えば、代表的なものが「フリーランス」という働き方ですね。
エンジニアやデザイナーの方が「個人」で仕事を請け負う働き方です。
基本的に一人で仕事を行うためには、「特定分野におけるスキル」を持ち合わせていなければ成り立たない仕事が多いようです。
では、具体的に一人でできる仕事にはどんな特徴があるのでしょうか?
一人でいても平気な人
一人で仕事をしていても不安やストレスを感じないという方は、一人で仕事をすることに向いています。
誰に頼ることもなく、ただひたすらに作業を続けられる、もしくはそのような状況を好むという方にはぴったりかもしれません。
他人に頼らず意思決定ができる人
どんな判断を下すのも「全て自分」です。
会社員であっても変わらないかもしれませんが、小さな意思決定から、人生を左右するような大きな意思決定まで、全て自分一人で行う必要があります。
決断力があり、責任感を持って仕事に向き合える方は一人での仕事に向いていると言って良いでしょう。
自己管理のできる人
ほとんどの方が、決まった時間に出社している会社員とは異なり、いつ寝るのも、いつ仕事するのも、いつ遊ぶのも自由です。
決まった作業時間もないため、「一日3時間だけ働く」と決めた瞬間から、あなたの仕事時間は3時間/1日となります。
重要なのは、自分で決めた約束事、ひいてはお客様との約束事を確実に守れるように、常に自分自身を律することができるかも重要な特徴でしょう。
自己研鑽ができる人
個人で仕事をしていると、人によってはわからないことも相談できる相手が全くいないこともあります。
そのような状況でも、積極的に知識・スキルの向上を図れる方は一人で仕事を行うのに向いているでしょう。
何もわからない状況でも、自分のやっている仕事が好き・自分が成長をすることに喜びを感じられる方にはぴったりです。
独自のストレス発散方法を持っている人
一人で仕事をする上で、ストレスの発散方法を持っていることも大切です。一人で仕事をしていると責任は会社員よりも重く、人とのコミュニケーションも少なくなります。
そのため、「人と会う機会を増やす」「ストレッチをする」「テレビを楽しむ」など、ストレスをケアする方法は必ず必要です。
精神的・肉体的に強い人
仕事の内容や個人の意向にもよりますが、基本的にはバイタリティに溢れる人が向いている傾向があります。
フリーランスの仕事はよほど個人として名前が売れている方以外は、スキルを持ち合わせているにも関わらず、なかなか仕事が取れないこともあります。
特に一人でできる仕事を始めたばかりの頃は、何もかも自分で行わなければならず、時間がかかってしまったり、不安になったりします。
そういった意味では、40代・50代の家族を抱えている方よりも、家族などの守るものが少なく、体力的にも働き盛りな若い方が向きやすい働き方でしょう。
※40代・50代の方に向いていない訳ではありません。
続いては、フリーランスに代表されるような一人でできる仕事をする上では、どのようなメリット・デメリットがあるのか、ご紹介していきます。
一人でできる仕事のメリット・デメリット
一人でできる仕事を行ううえで、通常の会社員との働き方にはないメリット・デメリットがあります。
今回、ご紹介しているのはあくまで一例ですが、メリットとして列挙されているものが自身に当てはまるかも非常に重要なポイントです。
一人でできる仕事のメリット
- 煩わしい人付き合いを極力少なくできる
- 自分の好きなペースで働ける
- 好きな場所・時間に働ける
一人でできる仕事のデメリット
- 有事の際は、全て自分自身で責任を負う
- 病気などで働けない場合に、収入がなくなる
- 仕事の獲得自体、自分自身で行う必要がある
- 人付き合いを避けているので、何かあっても助けてくれる人がいない
- 確定申告が必須になり面倒(会社員でない場合)
- 福利厚生がない(会社員でない場合)
一人でできる仕事はどの雇用形態でも可能
一人でできる仕事といっても、必ずしも会社員以外の働き方を選ばなければならない必要はありません。
会社員であっても、場合によっては一人で仕事をすることが可能です。
一人で仕事をするうえで、どのような働き方があるでしょうか?
独立(職人..etc)
ここで説明している独立は、いわゆるビジネスマンの方々よりも主に専門職の方を指しています。
美容師や職人さんなどが経験を積み、自身の店舗を持ったりする際は、このパターンが大半かと思います。
フリーランス
「一人で仕事を行う」と聞いて、皆さんが最もイメージしやすいのがフリーランスという働き方ではないでしょうか?
個人事業主としての届出を出す場合、実際には上記の独立と同じカテゴリになるかもしれません。
近年はフリーランスとして、各企業・個人の案件を受ける方が増加しており、フリーランスの社会的地位の向上や、フリーランス向けサービスの登場が目立っています。
起業
こちらも上記の2つと似ているかもしれません。
法人を登記する必要があるために、社会的な肩書きが上記と異なりますが、特に一人で起業して事業を始める場合には概ね上記の2つと変わらないでしょう。
正社員
企業に属していながらも、一人でできる仕事を行なっている方もいます。
正社員として働く場合には、主に
- 副業を行う
- 在宅等完全リモートで仕事をする
の2つの働き方が代表的ではないでしょうか。
在宅の仕事は一人でも完結しやすい、エンジニアやデザイナーの方に多く見られる傾向があります。
一人でできる仕事はビジネスマンとして成長できるのか?
あなたが、将来どのような働き方をしたいかにもよりますが、一人でできる仕事が成長できないかと問われればそんなことはありません。
一人で仕事を獲得〜納品までを全て行わなければならないので、それが実行できるスキルが身につけば、どのような労働環境にも適応できるでしょう。
会社に依存していないため、いつでもどこでも働けるスキルを持ち合わせていることになり、個人としてのスキルはそれ相応のものが身につきます。
降ってくる仕事を淡々とこなすのもスキルの一つかもしれませんが、自分で働く時間をうまく設定しつつ、安定的に成果を出せるスキルは並大抵のものではありません。
もし、納品が遅れたりすれば、一生その顧客はあなたに仕事を依頼しない可能性もあり、「仕事ができない」というレッテルを個人の名前にに貼り付けられてしまうかもしれません。
一人でできる仕事を継続している人は、自己管理能力が高い人だと言えるでしょう。
一方で、一人でできる仕事の単価には限界があるので、億単位の大きな金額が動く仕事はなかなか経験ができません。
また、他者とのコミュニケーションがないので、コミュニケーション能力そのものや複数のメンバーが同時に関わるような仕事はなかなか経験することができません。
個人で仕事を行うために、誰かと「協力」する機会は必然的に少なくなるので、マネジメントの能力は習得することが難しいです。
フリーランスに限ったことではありませんが、一人でできる仕事を選択しようか迷っている場合は、あなたがどのようなキャリアを描きたいのか、もし一人でできる仕事を選択して、合わなかった場合に、どうやってリカバリーできるかを考えてから選択するようにしましょう。
個人で仕事を行うなら、「優秀なメンター」を用意せよ
いずれにせよ、一人でできる仕事を選択するということは、全ての意思決定を自分自身で行わなければなりません。
そんな時、どう行動したら良いかわからなくなることも多々あるでしょう。
個人での仕事に限ったことではありませんが、特に個人で仕事を行なっていく場合には優秀なメンターを近くに配置しましょう。
ここでのメンターとは「仕事のやり方について、あるいは個人で仕事を行うこと自体についてあいアドバイスをくれる存在」です。
できれば、下記のように複数のタイプのメンターと関わることによって、よりあなたの成長速度が増すでしょう。
- 自身と類似の領域にいながらも、その他領域にも精通しているメンター
- 自身と同じような領域で圧倒的に成果を上げているメンター
- 自身とは全く異なる領域にいながら、ビジネスや経営に精通しているメンター
メンターはたくさんいれば良いというわけでもありませんが、信頼できるメンターが複数いる状態はあなたにとって非常に心強い支え・指針となるでしょう。
ただ、最終的な意思決定は全て自分自身で行なってください。
当たり前ですが、優秀なメンターがいたとしても、そのメンターも同じ人間です。
もし、メンターに決断を委ねて失敗してしまった場合、「あの人が〇〇と言ったから、、、」という他責にしてしまいがちです。
そもそも、自身でやったことを他責にしてしまう方は、あまり個人で仕事をするのに向いていないかもしれませんが、全ての意思決定・行動の責任は自分自身にあることを覚えておいてください。
「生活できるだけのお金」が欲しいのか「スキルアップしてたくさん稼ぎたい」のか
あなたは「なぜ一人でできる仕事をするのか」が明確になっていますか?
類似の案件を受けている同じ職種の方でも、お金が欲しいのかスキルアップしたいのかで様々です。
なぜ、一人で仕事をした方があなたにとって都合がよく、何を得たいのかを再度明確にしておきましょう。
一人で仕事を始めてから、「なんかイメージとは違ったな」と思っても、すぐに肩書きを変えられるほど世の中は甘くありません。
「自分一人でやったほうが稼げる」が一人で行う理由なら、再度よく考えてから行動しろ
上記のメンターに関する話と類似しているのですが、
もし一人でできる仕事を選択して個人で仕事を行なう理由が、
「一人でやったほうが稼げる」「今の周りの人のレベルが低い」
といったような理由であるならば、再度よく考えてから行動しましょう。
これは一人でできる仕事を選択していること自体を否定しているのでありません。
おそらく該当領域であなたよりレベルの高い人材は山ほどいて、たまたまあなたが出会っていないだけかもしれません。
個人としても会社員としても、自身よりレベルの高い人と毎日コミュニケーションが取れる環境は、あなたの理想のキャリア形成の一助を担うはずです。
もし、現在の周辺環境だけをもとに、一人でできる仕事を選択したのであれば、現在の会社で部署異動を申し出る、新たな環境に転職するということも念頭に入れたうえで、決定しましょう。
外部からの「生」の考えを常に取り入れられる環境があることは、人によってはそれだけで成長に差が開きます。
最後に
今後、ますます一人でできる仕事の幅は広がりを見せると共に、需要も高まっていきます。
もし独立などの独り立ちを考えている方は、中長期的な観点で自身にとってプラスになるかどうかをよく考えてみてください。
決して、「慎重になれ」というメッセージではなく、「考えた上で行動しろ」あるいは「考えながら行動しろ」というメッセージです。
重要なのは「一人でできる仕事」を選択するかどうか、ではありません。
あなたの理想のライフプラン・キャリアプランに合わせて最適な選択ができるかどうか、です。