キャリアアップの選択の一つに、「転職」が数えられることは、もはや当たり前になりつつあります。
これまでの日本における就職活動は、いわゆる「就社」活動という意味合いが強かったように思います。
業界や職種によってはこの考え方が色濃く残っているようですが、社会全体を見ると経済の変化によって、純粋な「就職」活動になりつつあります。
理想の人生やキャリアを送るために、自らの目的を持って前向きな転職(キャリアアップ)を行い、その転職を一過性の成果に終わらせないことが重要です。
特に若手と言われる20代中盤ころに、※アーリーキャリアアップを狙う人材は、転職がもたらすメリットやリスクをよく考えつつも、迅速な意思決定をする必要があるでしょう。
今回は、転職活動をキャリアアップに活用できる人材とそうでない人材の違いを中心に、健全な転職活動について考えます。
※アーリーキャリアアップ:アーキャリ編集部 造語。社会に出てから以内(5年以内)にキャリアアップをすること
転職の理由は明確になっているか
転職が当たり前な時代だからこそ、目的が明確でない転職活動は、お金と時間を食い潰すだけの無駄な行為です。仮に転職ができ、在籍する会社が変わったとしても、その転職に価値はないでしょう。
転職を考えることは年次や職種に関わらず、あるかと思います。
転職をする場合は、
・なぜ転職がしたいのか
・転職をせずに目的を達成する方法はないか
・入りたかった企業に入社できれば、あなたの目的は達成に近づくのか(それは転職先でどんな行動を起こすか が前提)
上記の質問に即答できるようにしておきましょう。少なくとも、上記の項目を聞かれて即答できないのであれば、すぐに転職をするのは得策ではありません。
転職活動によって、何を得たいかは人それぞれですが、自身の目標と一緒に再度整理をしておくべきです。
転職してキャリアアップしている人の共通点
前述の通り、転職できたからといって、転職それ自身がキャリアの成長に繋がるわけではありません。転職を成功させている人と、そうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
転職はゴールじゃない、「スタート」だ
意識やスタンスの違いから、行動の質に大きな違いが現れてきます。
キャリアアップを続ける優秀な人材にとって、企業に所属すること、働きかたや働く場所を変えることは手段でしかありません。優秀な人材は、転職成功それ自体に意味や価値を感じず、転職を利用して、目標や理想の実現に近づこうとします。
もし、あなたが転職を考えているのであれば、転職をしてその職場をどう利用していくかイメージをしておきましょう。それをそのまま言語化することで、企業側にもあなたの意志が伝わりやすくなるはずです。
企業側からすれば、基本的にはどのような理由で応募してきたとしても、成果を上げてくれる人材が欲しいわけです。
あなたの転職理由が、企業に悪影響を及ぼすなど、特別な理由でない限り、率直にあなたの意志を伝えるべきでしょう。
転職後、さらにキャリアアップをするために
成果を上げ続けるためには、スキルの向上と高い価値発揮は不可欠です。これはどこにいても社会人として共通です。まずは、成果を上げるための努力をしましょう。
その上で、人間関係やその会社での効率の良いやり方を見極めてください。
会社によって、細かなルールがあると思いますが、もしそれがあなたのキャリアアップの妨げになるようであれば、それが必要でないことを示しましょう。
「ルールだから」ではなく、なぜそのルールが必要なのか、考える癖をつけてください。
また、一般的にはどの組織にいても、全員が優劣をつけられないほどに優秀である可能性は高くありません。もし、そう感じているのであれば、あなたのスキルや知識が圧倒的に足りておらず判断できない場合が多いです。
その会社で優秀と言われている人材には少なからず共通点があります。スキルや知識を盗もうとするのではなく、仕事の「やり方」に着目して観察・質問しましょう。
がむしゃらに働くよりも、効率的にキャリアアップする方法があるはずです。
まとめ
繰り返しますが、転職は「手段」です。
転職によって、あなたの人生や生活が豊かになるのであれば、どんどん利用しましょう。
成果さえ出ていれば、半年の間に複数回など、よほどの短い期間に転職を重ねない限り、あなたの職歴はマイナスになる可能性は限りなく低いです。
それよりも、「どんな意志を持っているのか」、「どういう方法で会社に貢献してくれるのか」を気にしています。
あなたに実力(認められるスキル)があり、意志や転職理由が明確ならばどこでもキャリアアップしていける可能性が高いでしょう。
アーリーキャリアアップを目指して、日々コツコツと努力しましょう!