「ブランド人になれ」「イノベーションを起こせ」「圧倒的行動を起こせ」、、、
今日のメディアやSNSには“意識高い系”のワードやフレーズが乱立し、世の中がより個人の価値にフォーカスしていることが否応なしに伝わってくきます。
個人の成果が正当に評価され、個人の力だけで生きていける(ように見える)世界を悪いとは思わないが、なんだか疲れてしまうこともあります。
押し寄せる情報の波に飲まれて、とりあえずビジネスセミナーやオンラインサロンに参加をするのはあまり良い投資とは言えません。
昨今では、有料のクローズドなコミュニティが当たり前のように成立しています。
有料のコミュニティへの参加は自由意志のはずが、どこからか押し寄せる不安を解消するための投げ銭になっている状況を多く見かけます。
入会メンバーの欄に名前を並べて満足している若者たちが多過ぎるかと思っています。
もちろん、オンラインサロンやセミナー自体を否定するつもりは毛頭ありません。
基本的に有名なコミュニティを形作っているのはいわゆる優秀な人材ですし、主宰者側も自身の知恵が参加メンバーのためになるだろうと、日々試行錯誤しているコミュニティはたくさんあります。
今回は、参加費を払うことで、あたかも自身が優秀な人材の仲間入りを果たしている、社会に貢献している、はたまた自身の夢に近づいていると錯覚している若者たちに、ちょっと俯瞰して物事を与えるきっかけを与えてあげられればと思っています。
多くのコミュニティが発達した結果、その仕組みに搾取され続ける「弱者」が量産されてしまっては本末転倒です。
コミュニティを形成する者もそこに属する者も、その現実に目を向けないといつまで経っても現状は変わらないのです。
今回は、オンラインサロンについて解釈のを押し拡げることで、その必要性や活用の仕方を考察します。
あなたにとって、本当に必要なモノ
オンラインサロンとは、
「月額会費制のWeb上で展開されるコミュニティ(クローズド)の総称である。 」
(;Wikipedia参照)
上記で定義されているように、オンラインサロンは一般的には月額会費制のコミュニティです。
一般的に、主宰者側は会費をサロンの運営資金に充てます。
規模の大きなオンラインサロンではリアルイベントなどの催しが開催されており、それらも大抵の場合は、会費が充てられています。
また、会費を取ることが本気度の低い人間を排除する装置になっています。
しかし、この「会費」の発生が、どこからか押し寄せる言い表せない不安を解消するための「クスリ」になっています。
会費を払っただけ、参加するだけでは意味がありません。
すでになんらかのオンラインサロンに入会をしている方は、入ったことによってあなたの本来の目的は達成されているか、投資対効果はどうか、を振り返ってみてください。
有料なコミュニティと呼ばれているサロンに入会しているからといって、あなたのためになっているかは、「サロンで学んだ内容を使った、あなた自身の行動」に左右されます。
主宰者の意図まで把握してる?
サロンの説明欄には「〇〇のノウハウを公開します」のような文言をよく見かけます。
確かに、真っ当な主宰者によって開かれている真っ当なサロンであれば、文字通りそれは紛れもない事実です。
しかし、これは主宰者の思い、もしくはサロンの運営方針、主題であって、主宰者の意図ではない可能性があります。
主宰者にとっては時間を割いて運営している「ビジネス」であることを十分に理解しておくべきです。
本当はただ、私欲を満たすお金が欲しいだけなのかもしれないし、自分に変わって仕事をしてくれる家来が欲しいだけなのかもしれません。
主宰者の意図は様々だが、そこを理解して参加している人材と、ただ参加費を払って自ら搾取され続けている人材では、同じサロンに所属していても圧倒的な差が生まれます。
あえて相手のレールに乗っかって学ぶことは全く持って悪いことではありません。
むしろ、自身が欲しい情報を相手が勝手に提供してくれる可能性があるので、かなりお得です。
主宰者の意図はなんなのか、他の会員が入会している目的はなんなのか。そして、そのサロンに入会することは自身にとって、どういう面でプラスが生じるのでしょうか。
十分に考えてから参加すべきです。
おすすめのオンラインサロン一覧
上記を踏まえて、有効活用ができればオンラインサロンはあなたの成長にとって優良な財産です。
ここからは、アーキャリ編集部が選ぶおすすめのオンラインサロンを紹介していきます。
① 堀江貴文イノベーション大学校(HIU)
「ホリエモン」こと堀江貴文氏による会員制のコミュニケーションサロンです。
メインのグループだけでなく、約30個の分科会グループで構成されています。
ビジネスに限らず、なんでも全力で望む、やる気のある人たちが集っています。
会費は少々高額だが、いくつものプロジェクトが同時進行しており、そのプロジェクトの一員として運営側の体験ができることは、人脈を含めて大きな財産となるでしょう。
② Umeki Salon
2012年4月に開設された国内初のオンラインサロンです。
クローズドなFacebookグループにて、国内スタートアップや日米ネット上場企業に関する、3分程度で読める情報が共有されます。
参加者の約半数が自営業や経営者、取締役などの経営層であり、質の高いインターネット業界に関する知見を深め、洞察力を養うことを目的としたサロンです。
サロン内で取り扱われる情報は比較的レベルが高めだが、そこに食らいついていくことだけでも十分に価値のあるコミュニティとなっています。
※確認ができているだけで2019年1月16日現在、会員数が100名以上のオンラインサロンは200を超えているので、随時追記していく予定です
まとめ
なんらかのコミュニティに参加している方、これから参加しようと考えている方も、いま一度参加する目的やそこで得られるスキルについて考えてみてください。
時間は有限です。
乗りたくもない波に飲まれて、幻想を彷徨っている無駄な時間はありません。