ビジネスは、「準備で8割決まる」と言われているほど、実際の商談やプレゼンの時間より、そこに至るまでの時間の使い方やプロセスが重要です。
なかでも、話し方や話題を展開するスキルは日常的に意識して練習していかなければ、その場ですぐに直せるものではありません。
今回はビジネスシーンにおける話し方にフォーカスを当てていきます。
交渉の進め方や話の進め方、資料作成など、新卒で入社をすると研修で基礎を叩き込まれることは多いかと思います。
しかし、営業マン以外の人間は、部署によっては社外の人間と折衝する機会が極端に少なく、自身で心がけていない限りは話し方にについて考える機会はほとんどないかと思います。
あなたの話し方は、ビジネスを行ううえで損をしていませんか？
極論、社内の人間も「お客様」です。
営業マンの話し方のテクニックを、社内外で使うことができるようになれば、社内でのコミュニケーションが主な方も会議やミーティングで有効的に話を進めやすいでしょう。
アーキャリ編集部がおすすめする話し方に関する本から、コミュニケーションの極意を学んではいかがでしょうか。
営業マンのテクニックに学ぶ、タメになる営業本5選
凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク
商談やミーティングの際、自分が「何を話すか」を考えてばかりの人は、絶対に読んでほしい本です。
もちろん何を話すかを決めて準備をしておけば、場を取り繕うことには困らないかもしれません。
しかし、営業は相手から「何を聞けるか」が重要なポイントです。相手の本音を聞き出し、その本音からビジネスチャンスを探るヒントが書かれています。
社内でも十分に活用ができるテクニックが満載です。
商談やミーティングの前、あなたは何を考えて準備をしていますか？
特に、自己中心的な会話の流れになりがちな方には、まず手をとって欲しい一冊です。
ダボス会議に見る 世界のトップリーダーの話術
人間は無意識に複数の人格を使い分けています。
特にトップリーダーと呼ばれるような人材は、状況に合わせて人格を使い分け、最も相手にとって伝わりやすい話し方を選択しています。
題名にも用いられているダボス会議は、国際機関である世界経済フォーラムが主宰する、世界のトップリーダーが世界規模の重大な問題について議論する場です。プレゼンを行う人材は皆、プロ中のプロばかりです。
そんな彼らがどのようにして人格を操り、聴衆に響くプレゼンテーションを行っているのか、本書に書かれているテクニックの一つを実践するだけでも、あなたの話し方は魅力的になるでしょう。
自分の生活のどんな時に使えるのか、という視点で読み進めて欲しい一冊です。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
営業とは基本辛い職業だと思っている方が多いでしょう。
得意意識を持っていない人であれば、大半の方は一度はそう思ったことがあるかもしれません。
ただ、辛いと思い込んでいるだけではありませんか？
あなたの凝り固まった考えが、辛さの原因になっているということは考えられませんか？。
もしそうだとすれば、この本を読んで、少し考え方を変えるだけで営業が楽で面白い仕事にできる可能性があります。
・商談で全力を尽くすのは自分の問題だが、相手が最終的にどう判断するのかは相手の問題
・相手の問題に対しては関与できないと考え、そこに対するストレスをフリーにする
他の営業テクニック本と一線を隠す内容になっているため、少々の読みづらさを感じる方もいるかもしれません。
ただ、新しい視点を取り入れるには最適な本となっているので、自身の考えが凝り固まっていると感じたら手に取って欲しい一冊です。
影響力の武器
営業経験がある人であれば、一度は読んだり、紹介されたことがあるのではないでしょうか。
人間の行動心理に基づいた営業テクニックが盛りだくさんに盛り込まれています。
あなたの心理にも実は機械的な即面があり、その心理性を用いた営業テクニックには驚きと共に新たな発見があるでしょう。
あなた自身が相手の言動にどのように影響を与えられるかを把握し、あなたが与える影響力を意識的にコントロールすることで、相手をよりコントロールできるようになると思います。
人を動かす
ビジネスマンなら知らぬ人はいないのではないかと言える名著です。
前述でも紹介した「凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク」でも類似の事柄が記載されていますが、「聞く」ことの重要性から、「相手を受け入れる」「相手に興味・関心をもつ」ことの重要性について綴られています。
営業マンだけでなく、あらゆるビジネスマンにとってバイブルになり得る本であり、おおよそ全ての人間に取って参考になる本です。
もし、まだ読んでいないという方が、この記事を見ているとすれば、今すぐにでも目を通していただきたい本です。
まとめ
営業職に関わらず、他の職種から学ぶことはたくさんあります。
ビジネスの真理は同一であり、本当に優秀な人材はどの職種に就いても成果を発揮します。
筆者自身は、人と話すことに幾分の苦手意識を保有していますが、前述した本に出会い、実践を繰り返すことで、コミュニケーションの難しさと楽しさを痛感しました。
トップ営業マンのように話せなくても大丈夫です。
話を優位に進めていきたい方や話題を自ら展開していきたい方、ぜひ一冊手にとって読んでみてください。