「もっとたくさんのことを学んでキャリアアップしたい」
「仕事が肉体的にも精神的にも辛い」
「上司とウマが合わない」
理由は様々でしょうが、漠然と転職を考えている方は多いかと思います。
特に、昨今は転職によるキャリアアップ やキャリアチェンジが世の中に浸透し始めているため、「転職」そのものが手段として受け入れられやすくなってきました。
しかし、いくら転職が当たり前になってきたとはいえ、後ろ向きな理由で転職を考えるのは好ましくありません。
もちろん、上司や仕事の環境を完全にコントロールできるわけではないので、後ろ向きな理由での転職を余儀なくされる場合もあるかもしれませんが、転職はあくまでも「前向きな手段の一つ」と捉え、あなたの人生を豊かするための選択肢と捉えてほしいと思います。
今回は、中でも「これまでとは違う業界や職種にチャレンジして新たな可能性を探りたい!」と考えている方には必見の内容となっています。
未経験からのチャレンジを成功させるために、転職理由の整理方法やおすすめの業界・職種について紹介します。
未経験者での転職は、あなたにとって、企業にとってプラスなのか?
これまでの転職は、自身が培ってきた経験やスキルをもとに、新しい挑戦や年収アップを目指して行うものであるというのが大半の理由でした。
未経験から始めるということはこれまでに積み上げてきた専門分野に関するスキルを使わず、新しいスキルを一から積み上げ直すということです。
転職者としては、社内の人間と比較して遅れをとっていることになりますし、企業側からすればあなたを研修する費用なども発生してきます。
未経験者の転職(採用)は、双方にとってプラスなのでしょうか?そして、そもそも可能なのでしょうか?
未経験者の採用を積極的に実施する企業(業界)がある理由
昨今、企業の求人タイトルに「未経験者 大歓迎!」「未経験可」という文言をよく目にするようになりました。この文言を記載している企業(業界・職種)には、大抵の場合以下の理由があります。
・企業や業界が深刻な人手不足に陥っている
・他業界からの知見を取り入れたいという意向がある
・採用費が安く、企業の色に染めやすい
1点目はその企業(もしくは業界全体として)人手不足が顕著という事実です。
経験者のみを対象とすると、そもそも応募が集まらない可能性があります。
まずは応募してもらうために「未経験でも可」としている場合があることを理解しましょう。本当に全くの未経験では採用してくれないことが多いのも事実です。
そして2点目は、他業界からの知見を取り入れることで、企業の成長に向けた新たな突破口を探しているためです。
生え抜きの社員が多いことで、企業として頭が凝り固まってしまい、イノベーションが生まれづらい状況に陥っている企業もあります。
外からの新しい風を吹き込むことで、既存のやり方に変革を起こし、さらなる成長を目指したいという意向が垣間見えることがわかりますね。
そして3点目は、未経験であれば採用費を安く抑えられ、企業の色に染めやすいことが考えられます。
1から教育した方が自社の理念や方針に沿った人材を育成しやすく、企業側としてもハンドリングしやすいという点があるのです。
しかし、当然のことながら企業側の本音としては「経験者であるに越したことはない」というのが本音でしょう。
いくら採用費が安く済むとはいえ、育成のために必要な研修コストを考えると即戦力で活躍できる人材を欲します。
そのため、なぜその企業が「未経験可」であるのかをよく考えるべきでしょう。
実際には、「未経験可」と記載することで応募までのハードルを下げているだけで、経験者しか採用してない企業があるのも事実です。
未経験での転職のメリット・デメリット
未経験での転職は、本当にあなたにとってプラスになるのでしょうか?
メリットとしては、以下の理由が考えられます。
・(社会人経験があれば)研修ではスキルの向上だけに集中できる
・新たな才能を開花できる可能性がある
まず、特に研修制度が充実している企業であれば、入社後に集中してスキルの向上だけに取り組むことで数ヶ月〜1年ほどで、実務レベルに到達できるでしょう。実務を交えつつスキル向上を図ることで、通常よりも早いスピードで成長できるでしょう。
また、あなた自身がこれまでに自覚していなかった才能が開花されることで前職では考えられなかったキャリアアップが見込める可能性があります。
しかし、未経験の転職にはもちろんデメリットがあることも事実でしょう。
考えられるデメリットとしては、以下の理由があります。
・既存の知識・スキルが活かせないことも多く、社内の人間と比較して遅れをとる
・前職の給料よりも下がる可能性がある
前職とは全く違う業界や職種に挑戦することで、これまで培ってきたスキルや知識が役に立たない可能性があります。
新卒で入社した頃のように全てを一から学び直さなければならず、周囲の人間よりもキャリアアップ が遅れる可能性があります。
そもそもキャリアアップ をするためには、周りより努力をする必要があるので、未経験から挑戦を始める場合は、より一層の覚悟と努力が必要になります。
さらに、未経験から挑戦する場合は、ビジネスマナーなどの基本的なスキル以外については新卒と同等のため、前職よりも給料が下がる可能性も大いにあることをよく理解しておいてください。
まとめ
上記を踏まえたうえで、「う〜ん、どうしようかな、、、」と思った皆さん。いくら転職が受け入れられるようになってきたとはいえ、中途半端な転職はあなたのキャリアを傷つけます。
なぜ、転職を考え始めたのか、転職することで悩みは解消される、もしくは希望が叶うのか、もう一度よく考え直しましょう。
逆に「未経験からでも新たな可能性に挑戦したい!」と思った皆さん。いますぐ行動を起こしましょう。
貪欲に学ぶ意欲があり、目の前の可能性にワクワクしているのであればアーキャリ編集部としてはぜひ挑戦を応援したいと考えています。
特に20代の若い時期は、失敗を恐れずどんどんと前のめりになるべきです。
転職は「目的」ではなく「手段」です。転職をすることで理想や目標に近づけるなら、積極的に挑戦してください。
以下の記事では、未経験の方におすすめな業界・職種をまとめていますので、挑戦する決心がついた方のみ合わせてご覧ください。