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退職願・退職届・辞表の違いは何?書き方や注意点を画像付きで解説!

  • 2019年5月21日
  • 2019年8月6日
  • 転職

この数年でサラリーマンやOLたちの意識が変化したことにより、必ずしも社会人生活を「1社」で完結させることが当たり前(もしくは良いこととされるわけ)ではなくなってきました

先日は、トヨタ株式会社の豊田社長が「終身雇用を維持するのは難しい」と公の場で口にしたのも話題になりました。

引用:日経ビジネス-「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか

しかし、いざ退職を考えているものの、退職届と退職願、辞表の違いや書き方がわからないという方もいるでしょう。

表題も重要ですが、書面の内容によって意味が変わってしまうため注意が必要です。

この記事では、退職届・退職願・辞表の書き方や、注意点、渡し方などについて解説します。円満退職するためにもぜひ参考にしてください。

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退職願と退職届、辞表の違いとは

退職願と退職届、辞表は会社やケースによって同じものとして扱われたりすることもあり、定義が一定せず、混同しやすい書類です。求められるケースも会社によって異なることがあります。

法的には、表題や形式ではなく、実質的な意味合いが重視されます。労働契約の合意解約を申し入れる書面か、一方的に退職を通告する書面かの違いが重要です。

この2つの性格でそれぞれを区別します。

退職願とは

退職願は、一般的に労働契約の解除について会社側の合意を求めるための書類です。退職願とは、退職(労働契約の解除)を会社に願い出るための書類と考えればよいでしょう。

ちょっとだけ難しい言い方をすると、「労働契約の解約」を申し出る書類ということになります。

したがって、退職願を提出したからと言って必ずしも退職をしなければならないわけではありません。

 

また、会社によっては、退職の相談をした後に「退職届」のみを提出する企業もあるそうですが、辞める意思が固まっているのであれば、退職願と共に退職の意思を申し出る方が無難と言えるでしょう。

退職届とは

退職届は退職を届け出る書類です。退職願と違い、退職届には退職日を明記します。

そのため、受理されたあとは撤回することはできません。受領後は退職の申し入れから一定の日数を経過することで退職できます。

民法627条では、年棒制などの例を除き、期間の定めのない労働契約について、退職の申し入れから2週間を経過すれば退職できると規定されています。

つまり、一般的な正社員であれば、会社側の反応にかかわらず一部例外を除き2週間後の退職が可能ということになります。

また一方的な申し入れであっても、会社側との合意で撤回もできますが、どちらの書類であっても一度出してしまうと退職の意思ありと見なされるので注意しましょう。

辞表とは

辞表とは、公務員や会社役員が退職するときに提出する書類のことです。

公務員や会社役員は一般会社員のような「労働契約」をしていないため、辞表という形で退職を申し出ることになります。

とはいえ、その内容は一般会社員の退職願とほとんど同じです。

退職願・退職届・辞表を出す前にやるべきこと

退職願であれ退職届であれ、所属する会社を辞める意思を伝達する書類であることに変わりありません。

人生において重大な手続きといえます。したがって、提出前に確認すべきこと、やるべきことを押さえておきましょう。

就業規則を確認する

常時10人以上の従業員を雇用する会社には、労働基準法の規定による就業規則があり、退職に関する事項もあります。

退職希望日の○ヶ月前に退職願を提出するといった期日や直属の上司に退職願を提出するという提出先も記載がありますので必ず確認しましょう。

企業の多くは、就業規則で2週間前よりも早い段階での提出を必要としています。

理由としては、会社が担当業務の後任者を探したり、引継ぎを完了したりしなければならないためです。円満退職するために期日が設定されているのです。

万全に退社したい場合は、事前に就業規則を確認して、1ヶ月前には提出するようにしましょう。

上司に相談する

一般的に、退職の意向は書面を提出する前に上司に相談して伝えるのがスマートといわれています。

いきなり書面を渡された上司からすれば困惑してしまいますし、引き継ぎや後任を考える時間も必要だからです。

相談する時期としては、繁忙期や上司が仕事で多忙なときは避けるべきです。

時間に余裕があるときを見計らって切り出しましょう。辞めたい理由は個人的な都合とします。転職先などの詳細は伏せておくのが無難です。

また、上司に相談することで慰留されたり、就業条件の交渉をもちかけたりする場合もあります。

絶対に辞めるという強い意志がある場合はお世話になった感謝の気持ちを忘れずに退職日の相談を進めましょう。

転職の準備を進める

通常は、退職準備と並行して転職活動を行なっておくことがスムーズな退職と転職を進めるうえでのポイントです。

退職の準備だけを進めていては、意図せず無所属の期間ができてしまいますし、逆に転職活動だけを進めてしまうことで、内定を承諾したにも関わらず、現職を辞められず、結果として内定を取り消されてしまう場合があるためです。

転職活動にあたっては、考えられる基本的な活動の方法は主に下記の3つでしょう。

  • 転職サイトを利用する
  • 転職エージェントを利用する
  • リファラル(推薦・紹介)採用してもらう

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参考|転職の準備

少し、本題とは話がそれてしまいますが、上記の「転職の準備を進める」に関して、転職活動を円滑に進めていくために、転職活動における基本的なサービス・制度について紹介していきます。

特に、初めての転職活動になる方は、登録だけでもしておくと、退職後のスケジュールが大きく変わってくるかもしれません。

転職サイト

転職サイトは新卒での就職活動時にも多くの方が利用したのではないでしょうか。

学生時代とは社会の見え方や自分自身の興味が変わっている事も考えられるため、登録してどのような企業が募集をしているのかを調べるだけでも、役に立つでしょう。

大手の「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」といった総合型転職サイトに加え、「Geekout」などのエンジニアなどの特定の職種(あるいは業界・役職)や、「キャリトレ」などの20代 (若手・第二新卒層)に特化特化型転職サイトがあります。

※「リクナビNEXT」は適職診断テストや転職に関する情報も満載なので、情報収集を目的としても登録しておくと良いです。

自分の市場価値を算出でき、面接確約オファーが届く「ミイダス」という転職サービスなどもあります。

また、最近では「LEADERS」のような、実際に会社で働く人の想いや働き方を知る事で「共感」して、入社後のミスマッチの可能性を低減するとされる転職サイトもあるようです。

転職エージェント

上記に加え、転職に関する知識を持ったエージェントに相談をしながら転職活動を進めていく方法もあります。

提出書類の添削や面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれる、心強い味方です。

 

最近では、新卒専門の転職エージェントも登場しているため、利用されている方も増えているかと思います。

転職サイトと同様、多数の案件数を抱えている「マイナビエージェント」や「パソナキャリア」に加え、第二新卒の転職を専門に扱う「ウズキャリ」や「マイナビジョブ20’s」、IT/Web系のエンジニア、クリエイターを専門に扱う「レバテックキャリア」など、転職エージェントごとに特徴があります。

ただし、転職エージェントは担当によって、合う/合わないがあるので、使う場合は、複数登録して、相性が良さそうなエージェントに絞っていく使い方がおすすめです。

一般的に、抜け漏れなく、網羅的に転職活動を進めていくために、転職サイトと転職エージェントの両方かつ、それぞれ複数を登録して転職活動を進めていく事が望ましいとされています。

リファラル採用

リファラル採用とは、知人の推薦や紹介を受けて、転職活動を行う事です。

近年、リファラル採用がベンチャーやスタートアップと呼ばれるような新興企業を中心に行われるようになっています。

採用企業としては、転職サービスを介さない採用を推進できるために採用業務に関するコストを下げることができます。

逆に求職者としても、直接企業で働く人の雰囲気を感じることができれば、入社後のミスマッチが発生する可能性が下がるので、安心して転職をすることができます。

先に挙げた「LEADERS」のような転職サイトも、現場で働くリーダーの生の声を届けるという点では、同様の狙いがあるでしょう。

このサイトは、会社で働く上位役職者のインタビューではなく、いわゆる「名もなき」リーダーたちの「これまで」と「これから」が込められているインタビュープラットホームです。

 

参考までに、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

退職願・退職届・辞表の書き方をチェック

さて、話を戻します。

それぞれ、個性を出す必要は全くありません。
※むしろ個性は「出さない」方が良いでしょう

会社に書き方の指定を受けていない限りは、基本的に下記の書き方通りに書けば間違いありません。

また、それぞれ以下の要件で作成を行えば間違い無いでしょう。

  • 便箋:A4、もしくはB5
  • 用紙:無地、罫線あり
  • 作成方法:手書き
  • インク色:黒色ボールペン
  • 書式:縦書き

会社によっては例外もあるかもしれませんが、その場合には向こうから指定があるはずです。

退職願

 

退職理由は、あくまでも「一身上の都合により」とだけ記入すること。

まず法律上、会社に退職理由を告げる義務はないのと、本音の退職理由を明記することでトラブルにつながる可能性があるからです。

たとえば「会社のやり方に納得できないため」と記入してしまい、最後の最後で上司と揉めるようなことですね。

退職日については、上司と相談してから記入してください。

退職届

変更点は、「退職致したく、ここにお願い申し上げます」が「退職致します」と言い切る形になっただけです。

こちらも退職日については上司と相談の上で記入してくださいね。

それでは最後に、辞表について解説していきます。

辞表

表題や役職の部分が変わるだけで、内容は退職願と同じですね。

さて、それでは次に各書類の提出方法を紹介します。

封筒に入れて上司には必ず手渡しする

書類の執筆を行なったら、退職願等は、必ず封筒に入れる上司に手渡しましょう。

会社に指定を受けた場合を除いて、ファイルに挟んで渡したり、メールやチャットで送信することは絶対に避けてください。

書類を入れる封筒には、

  • 表面:入れた書類の名前を中心部に記載
  • 裏面:自身が所属している部署・名前を左下部分に記載

しましょう。

 

また、書類を入れる封筒は「白色(無地)」で、中身が透けないものを使用しましょう。

会社でもよく利用されるような茶封筒は、本来、領収書などを入れる事務的な処理に使用されるものであるため、ふさわしくはありません。

 

封筒の「封」については、意見が分かれるところであり、明確な正解はないようです。

上司がすぐに確認できるに封を閉じない方が良いと考えるのか、正式な書類だから封を閉じた方が良いと考えるのか、ご自身の価値観に合う方を選択してください。

 

もし、不安な場合は、上司に直接尋ねてみると良いかもしれません。

最後まで丁寧な仕事を心がけましょう。

まとめ

いかがでしたか。

退職に関する手続きを行う経験は、人生で何度も経験するものではありません。
※経験しないで社会人生活を終える方もいらっしゃるくらいですから、、、

後味の悪い退職とならないよう、入念に事前準備を行なっておきましょう。

 

また、前述した通り、転職をする場合には事前に転職サービスに登録をして、自身が次に進むべき道しるべを明確にしておくことを、お忘れなく。

 

文章中に登場したサービスは以下です。(すべて無料登録

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