入社から数年が経ち、仕事にも慣れてきた今日この頃。
なんとなく「そろそろ転職しようかな」と思っている方もいるかもしれません。
入社をしたばかりの頃は考えもしなかった転職を、考え出す人もいるのではないでしょうか?先輩や転職を経験した同僚、転職エージェントに自分の思いを打ち明けることもあるでしょう。
しかし、転職が当たり前になってきた現在でも、安易な転職は避けたいところ。
今回は、転職の相談を持ちかける前に自身で準備を行い、その後の転職活動をスムーズに進めるためのポイントを解説していきます。
第二新卒の転職活動
そもそも第二新卒の定義について、きちんと理解していますか?近年新しく生まれた言葉になるため、自身が第二新卒に該当するかどうか確認しましょう。
第二新卒とは?
第二新卒とは、「新卒入社後、3年以内の人材」を指します。
年齢には関係がなく、職務経歴上の「新卒入社後、3年以内」です。
仮にあなたが、高校を卒業後すぐに就職をしたとすれば、年度年齢で21歳までが第二新卒の対象です。人によって、第二新卒と呼ばれる時期が違うことを覚えておきましょう。
また、第二新卒については、法律で明確に定義されているわけではなく、あくまでも一般的な解釈であることを理解しておいてください。企業やエージェント、相談する人によっては考え方が異なる場合があります。自身が受けようと思った企業の対象年齢・年次については受ける前に確認しておきましょう。
第二新卒という肩書き
第二新卒とは新卒と既卒の中間に位置するポジションです。企業によっては新卒扱いで採用してくれるところもあるでしょうし、社会人経験があるために一定のスキルを要求される場合もあります。
最近では、求人の募集要項に「第二新卒歓迎」などの文言もよく見られるようになりましたが、少しでも不安がある場合は問い合わせをして、確認するのが良いでしょう。
第二新卒で転職するメリット・デメリット
第二新卒という肩書きが転職活動にもたらすメリット・デメリットはあるのでしょうか?事前に把握しておくことで、メリットは最大限に有効活用し、デメリットについては対策をしておきましょう。
メリット
労働力不足が叫ばれるなかで、転職市場における第二新卒のニーズは非常に高いのが現状です。
理由としては、主に下記のような理由があります。
・新卒と同じポテンシャル重視の採用が可能
・社会人として最低限のマナーは兼ね備えているので、教育(研修)費がかからない
・優秀な人材であっても採用コストがかからない
転職市場の状況を考えると、未経験の職種に転職できるチャンスがあります。目的がある前向きな転職であれば、働き方や労働環境を変える手段として活用すべきです。
デメリット
前向きな転職や、致し方がない転職であったとしても、企業(採用担当者)から見て、「新卒で入社をした企業を3年も経たずに辞めた人材」であることに変わりはありません。
また、第二新卒という言葉の定着によって、「第二新卒=安易な転職者」というレッテルを貼られてもおかしくありません。
企業は多額の採用コストを払い、従業員を採用します。もし、あなたを入社させてすぐに辞められてしまっては赤字になってしまいます。相手の考え方にもよりますが、あなたの信用にも関わる行為だという認識をもちましょう。
また、転職をする側としても、いちから人間関係を構築する必要が出てくるため、転職活動後もそれなりの労力が必要です。
第二新卒が転職活動前にすべき準備
第二新卒の転職活動に限ったことではありませんが、転職活動を成功させるためには準備が重要です。
では、具合的にどのような準備をすれば良いのでしょうか?
1.転職する理由を明確にしよう
なぜ現職を辞めるのか、理由を明確にしましょう。現職に入社をしたのもあなたの意志です。
転職は、理想との乖離を埋めるための一つの手段です。転職理由は、あなたが転職をすることで理想の実現に近づくことができ、なおかつ企業に貢献できることを示さなければなりません。
企業としてはネガティブな理由で仕方なく転職をしたい人、明確に目的意識を持って転職を決意した人では、確実に後者の人材の方が好印象です。
また、現職の悪口などは伝えるべきではありません。事実を伝えることと、あなたの意見を伝えるのでは大きく異なります。
受け入れる側からすれば、如何なる理由があっても、あなたの都合で辞めることには変わりありません。
2.会社に貢献できて、すぐに辞めない理由を明確にしよう
あなたが会社に貢献できる理由を明確にしましょう。第二新卒の場合、転職時に求められるスキルを満たしていなくても、根拠を明確にしておくだけで、相手の納得感は強くなります。もし、企業側が歓迎するスキルなどがあればなおさら良いですが、相手が必要とするスキルについて日々勉強している姿勢を見せることは非常に重要です。
あなたが転職後に活躍している姿をイメージさせましょう。
また、あなたを採用した場合に、すぐに辞めない理由についても明確にしておくべきです。どれだけスキルやポテンシャルが高い人材でも、新卒で入社をした会社のようにすぐに転職されると相手が感じてしまったら、それだけであなたの採用合否に影響します。
3.企業・業界分析
企業や業界を分析することは相手への熱意を伝える手段であると同時に、あなたが転職後に活きる知識を習得する重要な機会となります。
特に未経験の業界や業種に転職を考えている方は、あらゆる手を使って企業・業界おことを調べ倒してください。
その際、ネットの情報だけではわからないことも多々出てくるかと思います。現在では、問い合わせれば気軽に職場を見学に行けたり、社員の話を聞ける企業も多いので、必要があれば問い合わせを行なってください。
この企業は「自分の理想に近づける場所か」という観点もお忘れなく。
4.書類・面接対策
企業の採用ページだけでなく、転職サイトや転職エージェント、あらゆる方法で練習を行なってください。
その際、自身の基準で書類や面接の良し悪しを決めることは避けましょう。
あなたがどれだけ素晴らしいかを判断するのは企業側です。
応募企業が求める人材像について理解を深めておきましょう。
5.有識者に相談する
転職にはコストがかかります。転職を人生のうちに何回も経験する人はほとんどいないために、転職活動について、全てを知っている人はほとんどいません。
特に第二新卒の場合、初めての転職であり、現職の仕事もこなしながらの場合、一人で全てを実践することはかなり難易度が高いです。
あなたの周りにも転職を経験している人はあまり多くはないはずです。もし、先輩や知人に転職経験のある方がいれば、とりあえず話を聞くのも良いかもしれません。その際は、転職活動において失敗したことやうまくいったことなど、事前に質問をまとめておきましょう。
相談する相手が見つからない場合、とりあえず転職エージェントに登録をしておくことをおすすめします。基本的に登録や相談は無料で行うことができ、業界や企業に関する知識、面接や書類の対策までプロがサポートしてくれます。
いますぐ必要がなくても、登録だけしておけば安心でしょう。
転職エージェントは転職のプロですので、転職を決意したら転職エージェントに登録するのがおすすめです。
まとめ
転生活動は人生のうちに何度も経験することではありません。
仕事は多くの方の人生において、大きなウェイトを占める重要な項目の一つです。
失敗して、取り返しのつかないことになる可能性もありますので、それなりの決意と覚悟を持ち、納得行くまで事前準備をしましょう。
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